書籍、定期誌

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「最後に真剣な恋をしたのは、いつ」

両性具有神の恋

発行:共同文化社
著者:土田映子
カバー装画:よしおか
製本:石田製本株式会社

規格:

四六判(188mm×128mm)320ページ 上製本カバー・帯付き

本書は、教育者でもある著者の土田映子様が2021年5月~10月にかけて、小説投稿サイトに連載していた物語を加筆修正して書籍化したものです。読者からの励ましの声に背中を押され、「大人向けに、美しい装幀の本として届けたい」という土田様の想いから制作がスタートしました。
東京の架空の大学キャンパスを舞台に、「無償の愛」や「喪失からの回復」という普遍的なテーマで描かれた長編小説です。流動するジェンダーやセクシュアリティの境界線上で、年齢や立場の違いがありながらも心を通わせあう主人公の研究者とアシスタントの大学院生を静謐かつ熱く描き出しています。

販売及び関連サイト
https://www.kyodo-bunkasha.net/items/140570528

制作のポイント

本書は、東洋と西洋、女と男という二つの世界を往還する心と、愛の回復が描かれていることから、その世界観を装幀デザインで表現しました。丸背の上製本で重厚感を出しつつも、和のイメージの用紙を表紙や本扉などに採用し、和と洋の要素を造本にも活かしました。
カバーのイラストは、ベストセラー小説『ラブカは静かに弓を持つ』の装画に一目ぼれした著者が自らイラストレーターのよしおか氏に依頼し、描き下ろされたものです。噴水に腰かけた二人の人物をメインに、両性具有神の像や洋書、折り鶴といった、作中のモチーフが随所にちりばめられ、セピアトーンで描かれています。また、カバーにはニス加工を施し、装画の美しさを際立たせるしっとりとしたマットな質感と、傷や汚れを防ぐ耐久性を両立させました。


 
帯や見返し、しおり紐(スピン)は深い藍色を採用し、淡く幻想的なカバーイラストを引き立てています。さらに、花布(はなぎれ)は、本作のインスピレーションの一つであり、著者の恩師が翻訳を手掛けた『ナサニエル・ホーソーン短編全集Ⅲ』(南雲堂)と同じ赤と黄の2色織りを敬愛を込めて使用しています。
完成した書籍は、グループ会社の出版社である共同文化社が出版元となり、書店流通やAmazonでの販売を行っています。
 
著者の土田様のnoteでは、本書への思いが綴られています。
https://note.com/eiko_mt/n/n40f2d6418db1

イラストレーターのよしおか氏が手掛けたカバーイラスト
深い藍色を採用したしおり紐(スピン)、赤と黄の2色織りの花布を使用した装幀
丸背の上製本を採用し、和と洋の要素を活かした造本