美術・芸術書、写真集

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この世界は紛れもなく渾然一体で、このうえなく美しい

僕は夏の畑で生き物たちと野菜を奪い合う

著者:福島あつし
発行:株式会社青幻社
翻訳:アンドレアス・シュトゥールマン
寄稿:中澤有基(有限責任事業組合Q)
制作協力:中澤有基、伊藤礼香(有限責任事業組合Q)
プリンティングディレクション:浦有輝(アイワード)
編集:森かおる(青幻舎)
ブックデザイン:根本匠
DTPアシスト:保延みなみ

規格:

242mm×183.5mm 148ページ
スケルトン製本 三方ファイバーラッファー加工

知人の誘いで農業に従事することとなった福島あつし氏が、農業の圧倒的な過酷さに直面しながら、その体験を捉えた写真集です。
実った作物の収穫を狙う動物や虫、勢いよく伸びる雑草、そして荒れる天候との戦い。常に一刻を争う自然の厳しさと、生から死への循環の中で生まれる渾然一体とした美しさを生々しく写し出しています。

販売及び関連サイト
https://www.seigensha.com/books/978-4-86831-041-9/

制作のポイント

装幀デザインは、デザイナーの根本匠氏が担当。作品に写し出されるような素材感や手仕事を感じる写真集を目指し、製本や加工に工夫を凝らしました。
平表紙と背表紙を別パーツにした「ドイツ装」で仕上げた本書は、おもて表紙に厚さ4mmのボール紙、うら表紙には茶色の板紙(TD原紙)という、厚さも素材も異なる紙を採用しています。
また、綴じ糊として透明で強度の高いPUR糊を使用し、表紙を貼らずに背を固めた「スケルトン製本」を採用しました。糊の強度だけで本文を支える製本です。それにより、開口性の良さも実装しています。
本書の特徴でもある小口のザラザラとした質感は、本文用紙にコシのあるマットアート紙「雷鳥ダルアート」を使用し、ファイバーラッファー(ミーリング)加工を施すことで実現しました。三方の小口を削るこの加工は、本文用紙によってはふわっとした質感に仕上げることもできます。
写真の色にもこだわった本書は、石狩にある印刷・製本工場にて、デザイナー、著者、出版社に来社いただき、印刷立ち合いのも実施しています。

厚さ4mmのボール紙を使用したおもて表紙
茶色の板紙(TD原紙)を使用したうら表紙
糊の強度だけで本文を支える「スケルトン製本」を採用
ファイバーラッファー(ミーリング)加工を施した三方の小口

活用したソリューション