美術・芸術書、写真集

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「日高山脈は、北海道の脊梁=背骨だ。」

北海道の脊梁 日高山脈

編著者:黒川伸一
編集:『北海道の脊梁 日高山脈』編集委員会
発行:共同文化社

規格:

A4変形 192ページ

地球のエネルギーが生み出した珍しい地質と地形、そして貴重な自然や生態系。
人々を引き付ける魅力を持つ日高山脈は、国内35番目で最大規模の国立公園になった。
この山脈に刻まれた歴史、文化、記憶を紐解きながら、深く険しい山脈へ挑んだ人間たちの様々なドラマを掘り下げていく。

販売及び関連サイト
https://www.kyodo-bunkasha.net/items/105523595

制作のポイント

2024年6月、日高山脈が国立公園に指定されました。これを受けて、北海道が誇るこの山脈の魅力を広く伝えたいとの思いから、アイワードのグループ出版社である共同文化社がこの本の制作を企画しました。
企画を進めるにあたり、日高山脈に深い関わりを持つ企業・団体に声がけを行い、編集委員会を立ち上げて制作をスタートさせました。
「これまでにない切り口で日高山脈の魅力を伝える」をコンセプトに、稀有な地質や地形が生み出す花や景観に魅せられる人々、初登頂の歓喜やルート開拓と遭難、電源開発と雪崩事故、道路をめぐる保護か開発かの論議、山麓に刻まれた山岳古道、遠くから見た山にこだわった画家―。「山と人」をめぐるドラマの数々を掘り下げています。
これらの取材・原稿執筆は、委員会メンバーのひとりであるフリーライターの黒川伸一氏が中心となって行いました。アイワードは、誌面デザインの提案から、組版・印刷・製本のお手伝いをしました。
専門的な内容を多く取り扱っているため、日高山脈に詳しくない一般の方にも親しみやすい誌面となるよう、写真を多く掲載しました。
本書には四季折々の日高山脈やそこに咲く植物など、約300点の写真を掲載しています。自然の持つ優しさや山々の険しさ、美しさなどの臨場感を高めるため、画像の色彩やコントラストを調整しました。
カバーに掲載している日高山脈の遠景写真は、北海道の野生生物や山々を長年撮り続けている自然写真家・伊藤健次氏による労作です。鋭峰・戸蔦別岳を背景に、緑深い山肌に雪渓が残るこの写真は、編集委員会の皆様にとっても思い入れの深い1枚でもあります。日高山脈の魅力を詰め込んだ本書の顔ともいえるこの写真は、伊藤氏本人に来社いただき、モニターを見ながら一緒に色合わせを行い、壮大な日高山脈を細部まで再現しました。