美術・芸術書、写真集

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7年間のPTPアートをまとめた作品集

PTP 輝き、ふたたび

作・詩:法邑美智子
絵画制作:法邑美智子、米澤邦子
撮影:山岸靖司
発行:茶廊法邑

規格:

A5判 52ページ

著者である法邑美智子さんは、自身が病を経験したことをきっかけに、飲んでいた薬の包装材(PTPシート)を使用してアート作品を作り続けてきました。
本書は、2019年に発刊したPTP作品集『ともだち』に収録している初期の作品から、近年手掛けた立体作品まで、過去7年間に制作したPTPアート作品を収録しています。

制作のポイント

2019年にアイワードで制作をお手伝いさせていただいたPTP作品集『ともだち』に続く、2冊目の作品集です。
前作の『ともだち』は、病気で外出することが難しい子どもたちのために、動物をモチーフとした作品集でしたが、今作は「病気と向き合う多くの大人」に向けての出版です。捨てられるはずのPTP材をアート作品として命を吹き込み、再び輝きを放つことから本のタイトルを『PTP 輝き、ふたたび』としました。出版に合わせて展覧会が開催されたため、本の完成はそれに間に合わせて約1ヶ月間で制作しました。
法邑さんがご自身で用意した作品写真と文字原稿をもとに、アイワードでは誌面デザインのご提案から、組版、印刷・製本までをお手伝いしました。
全体の誌面構成は、前作同様に作品に詩を添えたものとなっており、詩の内容に合わせて切り抜き加工などをした作品写真をレイアウトするなど、作品と詩による世界観は温もりと優しさを感じさせる誌面となりました。
法邑さんの手掛けるPTP作品は、法邑さん自身が、使用済みのPTPのつぶれたプラスチック部分を盛り上げて修復し、1つ1つ切り絵のように丁寧に貼り付けています。そのため、画像調整においては、彩度やコントラストを調整し、その精密さとキラキラとした質感を再現できるように注力しました。
製本は、長く手元に残る作品集となるように、耐久性を備えた上製本で仕上げています。