美術・芸術書、写真集

二人の巨匠の世界を
特殊印刷で再現。
展覧会図録と一般書籍を同時制作

記憶の遠近術 〜篠山紀信、横尾忠則を撮る: 発行：
（株）芸術新聞社

規格：
A4　144ページ（上製本）、A4　128ページ（並製本）

篠山紀信が撮りつづけた横尾忠則の写真による自叙伝。2014年10月11日（土）〜2015年1月4日（日）に開催された展覧会「記憶の遠近術〜篠山紀信、横尾忠則を撮る」（横尾忠則現代美術館）の図録と、一般売りの書籍の2バージョンを同時に作成しました。書籍版のみ、1974年初めてインドを訪れた際に撮影された写真と、1976年「横尾忠則そしてインド篠山紀信」（銀座松坂屋）カタログ掲載の対談記事を特別収録しています。

制作のポイント

展覧会用はPUR並製本、一般売り用は上製本です。本文の刷り本は共通で印刷していますが、上製本のみコンテンツを追加してページ数が多いため、コストを抑えた設計になっています。写真は全て、オリジナルプリントからの製版を行っています。
タイトル文字のオレンジ色は、発色を良くするためにインキを特別に練って2度刷りしています。特色インキに耐光インキを混ぜることで、発色と耐光性をうまく両立させています。
上製本の文字ページは、普通のコート紙に「LR輝き銀」を使ってベタ刷りし、銀の紙を使ったかのような表現にしています。このインキは通常の銀インキよりスミインキが乗りやすいため、文字を抜き合わせにしなくとも、一定の濃度を保つことができ、可読性を下げずに印刷できています。

活用したソリューション

アナログ原稿の高精細デジタル化