美術・芸術書、写真集

生まれ出る魂戯れる自然

藤戸竹喜作品集キムンカムイに導かれ: 発行：北海道新聞社
編者：「藤戸竹喜作品集」編集委員会
デザイン：佐藤守功（佐藤守功デザイン事務所）

規格：
B5判 256ページ PUR製本

藤戸竹喜氏は、北海道を代表する木彫家です。1934年に北海道美幌町に生まれ、青年期を旭川市で過ごした藤戸氏は、熊彫りの名工として知られた父・竹夫氏の弟子となり、15歳で一人前の木彫り職人となりました。
30歳で民芸品店「熊の家」を構えて独立し、アイヌ民族の伝統的な彫りの技術を受け継ぎながら、熊、狼、エビ、カニなど北に生きる動物たちや、先人たちの肖像彫刻へと作域を広げ、84歳で亡くなるまで独自の芸術世界を築きました。
本書は、「生誕90年記念藤戸竹喜の世界展」公式図録として制作されました。

※ 「生誕90年記念藤戸竹喜の世界展」は、
　　2024年6月29日（土）～ 8月25日（日）：国立アイヌ民族博物館（ウポポイ内）
　　2024年9月14日（土）～11月17日（日）：北海道立旭川美術館
　　にて、開催されます。
　　各展覧会の詳しい情報は、公式ホームページをご覧ください。

制作のポイント

本書は、藤戸竹喜氏の初期から晩年に至るまでの代表作約90点をカラーで紹介しているほか、藤戸氏の生涯や展覧会の関係者による寄稿文、資料を収録しています。
本の装幀やデザインは、佐藤守功デザイン事務所様によるもので、アイワードは、いただいたデータの印刷適性の確認を行い、印刷から製本までをお手伝いしました。
手触りが柔らかな用紙にオレンジ・銀・スミの3色印刷で仕上げたカバーや、茶色いクラフトペーパーに風景写真をカラーで印刷する見返しは、本紙による色校正を行いました。
インキの発色の確認が必要なカバーの校正は、実際に使用するオフセット印刷機、色のある用紙とプロセスカラーの色味の確認が必要な見返しは、簡易校正機プルーフジェットを活用するなど、目的にあわせた点検工程を設け、お客様に安心していただける製品づくりの工程を経て完成しました。
見返しは、前見返し、後見返しともに折り込みのあるこだわりの仕様となっています。
本文用紙は、軽くて幅広い用途で使われる嵩高紙を採用し、丈夫で開口性のあるPUR製本で仕上げました。

活用したソリューション

色と品質にこだわる高品位印刷