事典、マニュアル、専門書

昭和10年代刊行の希少な野鳥図鑑を復刊

復刻版野鳥便覧: 日本野鳥の会大阪支部

規格：
170mmｘ148mm 448ページ

「鳥学界の至宝」と称された榎本佳樹の手によるわが国最初期の野鳥図鑑「野鳥便覧」上巻（1938年刊），下巻（1941年刊）を1冊にまとめて復刊。カラーの野鳥画を色調補正し、本文の旧仮名遣いや常用外漢字を読みやすく改めた。巻末には「日本産主要鳥類測定表」を採録したほか、榎本の略年譜や榎本の探鳥スタイル、榎本の生きた時代の鳥の生息状況などを紹介する資料も新たに追加している。戦前の鳥の生息状況や分布などを知ることができるほか、当時から野鳥保護の重要性を訴えかけていた榎本の先見性や哲学にも触れられる貴重な一冊。

※詳細は、日本野鳥の会大阪支部ホームページをご覧ください。

※日本野鳥の会の会誌『野鳥』2024年5・6月号で紹介されました。

制作のポイント

復刻にあたって、カラーで掲載する口絵写真はお客様自身が現存書籍からスキャンされたデータを活用し、印刷に最適な色補正を行いました。希少な現存書籍の本文用紙は日に焼けており、巻頭カラーの野鳥画（50点）の褪色が進んでいたため、経年による用紙の日焼けと褪色の進度を考慮し、当社に蓄積されたノウハウを基に色調補正していきました。

また、本文はお客様ご提供の現存書籍同様の文字データを使用し、アイワードでは「復刻することで若い読者にもストレスなく読んでもらえるようにしたい」というお客様の方針に沿った編集を行いました。
現存書籍から、旧仮名遣いや常用漢字外の漢字、読み方の難しい人物名・専門用語などをピックアップして、振り仮名の付加や表記の変更を行いました。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（平仮名表記への変換例)　略々→ほぼ、且→かつ、屢々→しばしば等
（鳥の名前の表記修正例）ヲナガ→オナガ、チウヒ→チュウヒ、アハウドリ→アホウドリ等　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　