書籍、定期誌

タイトルのない20篇の詩が織りなす幻想の情景
- 詩集 タペストリー
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発行:
グッフォーの会 著者:中村千代子
規格:
A5判 96ページ
ここにいないひと、失われた営み、春を阻む止むことのない粒子、だれかが泣いている、誰もが泣いている―
[自費出版]
3月11日から思惟する感情を20篇の詩で織りなしています。

制作のポイント
著者の想いが具体的なカタチとなるよう、構成・書体・組体裁・装幀それぞれ納得のいくまで話し合いつくり上げました。
発行:
グッフォーの会 著者:中村千代子
規格:
A5判 96ページ
ここにいないひと、失われた営み、春を阻む止むことのない粒子、だれかが泣いている、誰もが泣いている―
3月11日から思惟する感情を20篇の詩で織りなしています。
著者の想いが具体的なカタチとなるよう、構成・書体・組体裁・装幀それぞれ納得のいくまで話し合いつくり上げました。
専門分野を理解した編集
アイワードがお手伝いしている出版物には、専門的な書籍をはじめ、学術雑誌、事典・年鑑、教科書、各種マニュアルなど、専門性の高いものが少なくありません。専門分野の全てを理解することはできませんが、その分野での「常識」を踏まえて制作にあたることは、質の高い本づくりにつながります。
用語や表記の約束ごと、想定している読者の理解度といった編集レベルの留意点から、組版やページ処理の仕方、色指定やフォント指定などの編集や組版のルールを書籍ごとの「書籍別カルテ」で管理して関係者全体に周知しています。
また都度、校正ゲラに質問票などを添付し、齟齬がないように努めています。
多様化する組版ニーズに応える大規模組版部隊
多様化する組版やデザイン制作のお客様ニーズにお答えするために、WindowsとMacintoshの総合力を結集し、違うOS、違うアプリの元データから、印刷データを統合していく大規模な組版部隊を構成しています。
デザイン方針を把握して文字組版のルールや指定色基準を作成してページアップを行います。
創業以来の組版技術と電算写植システム時代から鍛錬してきた技術者を中心に高品質な書籍制作を進めています。
本文がタテかヨコかの設定からカッコの半角、全角や大カギ、小カギの扱い方、ルビの打ち方、見出しのたて方など日本語組版特有のきまりを「組版スタンダード」に表して運用しています。
校正提出や最終下版など、プリプレスから次工程へ渡す前に専任担当者が社内で校正を行っています。
薄紙印刷&大量ページ製本
辞書や年鑑などの大量ページの書籍は、薄い用紙への印刷が主流です。データベースからの自動組版を得意とするアイワードでは、特に多くの事例を手がける分野です。
最新設備や高い技術もさることながら、それらを同じフロアで生産することによって管理コストやリスクを低減し、高い生産性とクオリティを両立させています。
ドイツ・ハイデルベルグ社製の高速両面印刷機により、厚さ0.037㎜(30g/m2)といった薄紙に一気に両面印刷を行います。薄紙への両面印刷は高い技術を要します。
インキ乾燥後、32ページ専用折り機で手早く加工します。
丈夫で開きの良いPUR製本を行います。
PURとは「反応性ポリウレタン接着剤」のことで、開口性に優れている・熱に強い・従来のホットメルト糊よりも低温で溶解する、といった特徴があります。
データベース自動組版
アイワードは、1985 年にコンピュータと印刷のシステムを組み合わせた独自の「文字情報処理システム」を発表して以来、一貫して汎用データベースの構築と印刷出版の連携を提唱してきました。構築する汎用データベースは、データの多目的利用を可能にします。
出版のビジネスモデルが、「活用できるデジタルコンテンツの開発と発信」へと大きく変化している中、システムエンジニアが様々なソフト開発を行っています。
自動組版プログラムと組版機を連動させ、データベースを訂正するだけで組版に直接反映させています。目次や索引、ノンブル、参照ページ等を自動生成します。その結果、面倒な編集業務が省力化され短納期化が図られます。
アイワードでは、データベースを新たに作成するのではなく、出版物の制作過程を通して同時に出来上がる開発ポリシーにより、データベース構築を実現しています。
汎用データベースを中核とした独自のデータベース出版サイクルで、調査活動からWeb検索サービスまで一元管理を進めています。 そのために、印刷と情報処理に精通した技術者が初期の打ち合わせから、全面的にサポートする体制をとっています。
Word文書からの自動組版
Word文書の原稿があれば、レイアウトや用語扱いがバラバラな原稿からも簡単に自動組版ができます。論文や報告書、寄稿文集や記念刊行物など、大量かつ同じような組版仕様の書籍に最適です。
レイアウトやページ処理がある程度定型化された組版仕様の場合、お客様とアイワードが準備会議を行い、オリジナルプログラムをアイワードが作成します。お客様はWord文書に色指定をするだけで、自動組版が実現します。
Word文書をオリジナルプログラムに読み込ませることで、投稿規定や編集ルールに準じた語句・用語統一を同時に行います。例えば、下記のような編集ルール、用語・語句統一内容を事前登録しておくことで自動化が可能です。
専門書制作を支援する「アカイレ」サービス
編集支援業務として提供しているサービスです。表記揺れや、主語述語が曖昧な表現といった一般的な校正・校閲はもちろん、辞書にない語や略語などもコンピュータがチェックします。
標準辞書をベースにチェック項目を選択して設定します。略語、特殊語など、独自のチェック項目を追加することもできます。
誤字脱字、ら抜き表現、送り仮名、西暦/和暦、文体統一、冗長な表現、二重敬語、英文スペル、表記揺れ など
原稿チェックをコンピュータが行います。
マーキング原稿と、マーキングの理由がレポートされます。自動変換を選択している項目は、マークされた上で変換されます。
チェックレポートを元に、アイワードおよび出版社・著者が適宜判断して修正し、原稿を完成させます。
アナログ原稿の高精細デジタル化
美しい出版物を左右するのは、写真などの画像の印刷仕上がりが決め手となります。アイワードでは、デジタルデータはもちろん各種のアナログ資料まで、高い品質で印刷できる画像の最適化を実施しています。
高品質な印刷用写真原稿として、昭和から平成初期までに撮影されたポジフィルムやスナップや記録用に活用された印画紙プリントをデジタルデータにする専用のデジタイズ・スタジオを整備しています。
昭和初期から撮影されてきたモノクロネガフィルムや、昭和40年代から民生用に使われたカラーネガフィルムを直接デジタイズして印刷データにします。
原画のデジタイズは、対象へ光をあて、その反射光を撮像素子で取得しますが、用紙の平滑度などにより、 鮮明な画像が取得しづらい条件となります。 原画に近い印刷をするために、入力初期設定の工夫と画像処理改善を行っています。
明治から昭和にかけて活用されたガラス板は、感光する写真乳剤をガラスに塗ったものです。このガラス板を特殊な治具によってデジタイズし、可視画像化しています。 サイズは、4.5×10.7cm判や6×13cm判、アトム判と呼ばれていた4.5×6cm判をサポートします。
褪色カラー写真のデジタイズ復元
100年以上にわたって蓄積されたきた学術的な写真資産や、絵画・壁画などの芸術・歴史資産を高精細印刷で再現する技術を、国立大学法人北海道大学、北海道立総合研究機構との産学官の共同研究を進めています。
BEFORE
AFTER
色と品質にこだわる高品位印刷
書籍ごとに、印刷に関する要望や課題はさまざまです。思い通りの表現が紙面に再現できるよう、経験豊富なプリンティングディレクターが最適な技術を選び、組み合わせて提供します。
「色材の三原色」であるシアン、マゼンタ、イエローに「光の三原色」の赤、緑、青、そして墨(黒)を組み合わせた7色プロセスカラー印刷。これまでの高品位印刷よりもはるかに色域を広げ、自然な色の表現を実現します。
「TKハイユニティSOYカレイド」インキは、黄から赤の豊かな階調、これまで再現しにくかった濃いブルーの階調を格段に向上させます。
オフセット印刷では相反する濃度感とマット感の向上を実現するため、3色のインキを7色機で印刷し、4胴の空胴で印刷物に圧力をかけています。深みのある質感が特徴です。
自費出版、記念出版の企画編集サポート
アイワードは創業以来、自費出版や記念出版のお手伝いを大切な事業と考え、続けています。アイワードの本づくりノウハウを全ての方へ。「何から始めればいいのかわからない」「費用はどれくらいかかる?」などの疑問をお持ちの方は、お気軽にご相談ください。
北海道自費出版・記念誌展(2017年1月~2月)で、アイワードの制作実績を展示しました。
Youtubeによる記念誌づくりのためのオンラインセミナーを実施しました(2021年9月~10月)