美術・芸術書、写真集

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自身の過酷な戦争体験などを描いた画集

嗚呼、メレヨン島   柿本胤二 画集

発行:共同文化社
編集代表:柿本純

規格:

A4判 96ページ 上製本

第二次世界大戦末期に陸軍砲兵小隊長として南太平洋の小さな島、メレヨン島に駐留していた柿本胤二氏は、小隊26人のうち23人が餓死するなか、死を待つか自死を選ぶかという極限の状況を生き延びました。
戦後、自動車販売会社に勤め、やがてトヨタカローラ札幌の創業者となった胤二氏は、半世紀以上にわたり日曜画家を趣味としていました。生還できなかった兵士への無念のおもいが画筆をとらせ、晩年には鎮魂と追憶のメレヨン島に関する作品を多く描きました。
本画集は、これらの戦争を描いた作品のほか、公益財団法人 北海道文学館理事の谷口孝男氏によるメレヨン島での史実の解説「悲劇の島 メレヨンというトポス」や、北海道立文学館副館長の苫名直子氏による画集解題も収録し、メレヨン島での悲劇を深く知ることができる画集です。

販売及び関連サイト
https://www.kyodo-bunkasha.net/items/84653791

制作のポイント

柿本胤二氏は、2022年10月に101歳で亡くなりました。本画集は、胤二氏の一周忌の際にご遺族らが企画されたものです。「戦争の現実や悲惨さを社会に残し、伝えていきたい」という想いから出版を検討され、アイワードのグループ出版社である共同文化社にご相談いただきました。
胤二氏は、過去に画集を自費出版されており、アイワードでお手伝いさせていただきました。本画集はそれらの作品に未掲載作品や短歌なども添えた画集としました。撮影が必要な作品は、ご自宅のアトリエでプロのフォトグラファーが撮影しました。
また、胤二氏の生涯を綴ったページに掲載した写真は、古いものが多く、アルバムから剥がせなかったものもありました。そのため、写真は全て当社のデジタイズ・システムで撮影しました。
カバーに使用する作品の選定はご遺族が行い、デザインはアイワードで行いました。上製本の布クロス貼り表紙には、銀の箔押し加工を施しています。

活用したソリューション