今号の特集は、「ホイスコーレ札幌」を紹介しています。19世紀にデンマークの農村を中心に発達したフォルケホイスコーレは、勤労者を主な対象にした教育施設で、日本語では「国民高等学校」などと訳されます。フォルケホイスコーレを手本に2008年に発足した年2期制の「ホイスコーレ札幌」は、いくつになっても学びたいと願う社会人に生涯学習の場を提供しています。ホイスコーレ札幌の初代代表で現名誉代表の生越玲子さん、2代目代表の石塚耕一さんに設立の経緯や運営の苦労と喜びなどを伺いました。
シリーズ企画「Book Stories 本づくりのさきにあること─。」では、著者や編集者、装丁家など本づくりに携わる方々にインタビューをしています。表紙など本の仕上がりは人々の目を惹きつけ、売れ行きをも左右しますが、その作業は読者の目に触れることはありません。今回はキャリア50年を超え北海道における装丁家の草分け的存在の須田照生さんに、装丁の魅力や仕事に対する思いを語っていただきました。
本誌は北の大地で長く取り組みをされている団体や事がらに光をあてる特集と、シリーズコーナー、「ほっかいどうの本」などを柱にして年4回刊行しております。
「月刊アイワード」からの通巻は373号となりました。