今号の特集は、北海道大学の教職員や障害のある学生が集まり、教科書など書物を扱うことや読むことが困難な「プリント・ディスアビリティ」のある学生への支援の在り方など、「学びのユニバーサルデザイン化」について長年話し合われている「修学支援懇話会」を紹介しています。2012年3月に発足し、現在は有志の勉強会として継続している懇話会が始まったきっかけや意義などについて、北大大学院教育学研究院の松田康子教授、プリント・ディスアビリティ当事者でもある村松哲夫さん、北大附属図書館利用支援課の小林泰名係長らに話を伺いました。
シリーズ企画は、「北海道のジオパーク」を取り上げています。最終回となる今号では2010年に日本ジオパークに認定された白滝ジオパークを紹介しています。遠軽町白滝には約220万年前の火山活動で誕生した膨大な黒曜石が眠っています。「天然のガラス」である黒曜石は古くから人々の生活に欠かせない道具として利用されてきました。2023年6月、白滝遺跡群から出土した石器類1965点が国内最古の国宝に指定され、多数の国宝が遠軽町埋蔵文化財センターに展示されています。
本誌は北の大地で長く取り組みをされている団体や事がらに光をあてる特集と、「北海道のジオパーク」、「ほっかいどうの本」などを柱にして年4回刊行しております。
「月刊アイワード」からの通巻は368号となりました。