今号の特集は、豊かな読書機会を北海道の各地に広げようと、2008年から「読み終えた本」を回収して、図書の不足や老朽化などに悩む施設や団体に無償で届ける活動に取り組む一般社団法人北海道ブックシェアリングを紹介しています。さらに近年では、地域や学校間によってばらつきがある、学校図書館の改善・充実の支援活動にも力を注いでいます。同会代表理事の荒井宏明さんらに話を伺いました。
シリーズ企画は、今号から「北海道のジオパーク」を取り上げています。北海道内では、世界ジオパークに登録されている「アポイ岳」と「洞爺湖有珠山」の2地域を含めた計6地域が認定されていて、今号では日高山脈南端に位置する「アポイ岳ジオパーク」を紹介しています。世界でも類を見ない「かんらん岩」から成るアポイ岳のほか、特殊な土壌と気候条件などによって育まれた固有の高山植物群落や海岸には特殊な地形が広がります。
本誌は北の大地で長く取り組みをされている団体や事がらに光をあてる特集と、「北海道のジオパーク」、「ほっかいどうの本」などを柱にして年4回刊行しております。「月刊アイワード」からの通巻は363号となりました。