今号の特集は、「北海道被爆者協会」を紹介しております。1960年6月に北海道原爆被害者団体協議会（1990年に現在の呼称に変更）として発足し、被爆者が自らの体験を語る「語り部（証言）」活動に力を入れ、「再び私たちのような被爆者をつくらないで、核兵器の廃絶を」と運動されてきています。被爆者の高齢化が進むなかで未来へと受け継ぐ「被爆二世プラスの会北海道」が2017年に発足しました。事務局の皆さんに、これまでの歩みと果たしてきた役割、今後の活動や願いなどについてお話を伺いました。
シリーズ企画の「北海道の天然記念物」では、羽幌町の「天売島海鳥繁殖地」と「焼尻の自然林」を紹介しております。断崖絶壁が連続する天売島西側の海岸は、オロロン鳥（ウミガラス）やウトウなどが繁殖期を過ごす世界有数の海鳥繁殖地で、1938年に国の天然記念物に指定されています。また、天売島から数キロメートルしか離れていない焼尻島では、北海道で「オンコ」と呼ばれるイチイが群生し、1983年に「焼尻の自然林」として国の天然記念物に指定されています。
本誌は北の大地で長く取り組みをされている団体や事がらに光をあてる特集と、「北海道の天然記念物」、「ほっかいどうの本」などを柱にして年4回刊行しております。「月刊アイワード」からの通巻は356号となりました。
