美術・芸術書、写真集

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点字を用いたインクルーシブ・デザインパンフ

「博物館でアジアの旅」フロアマップ(日韓国交正常化60周年 てくてくコリア―韓国文化のさんぽみち―)

発行:東京国立博物館
規格:AB判(257mm×210mm) 2つ折
加工:UV厚盛 角丸仕上げ

東京国立博物館様では、コレクションの保存と活用、展示、教育、サービスなどを包括的に捉え、未来を見据えたサステナブルかつインクルーシブなミュージアムづくりを目指しています。 同館が開催した「博物館でアジアの旅 日韓国交正常化60周年 てくてくコリア―韓国文化のさんぽみち―」(2025年9月23日(火・祝)~11月16日(日))では、視覚に障がいのある方も楽しめるよう、触って楽しむハンズオン企画「漢字の『手』をさわってみよう」や、「研究員の話したいこと、たっぷり聴けるAI音声ガイド」が用意されました。
また、視覚に障がいのある方とそのアテンドの方が、より安心して楽しく鑑賞できるよう、「おしゃべりフリー」な東洋館として、対話しやすい環境づくりにも取り組んでいます。来館者同士の会話を促すハンズオン「サイコロ de タイムトラベル」も設置され、展示を巡りながら自然なコミュニケーションが生まれる工夫がなされました。
本フロアマップは視覚に障がいのある方に向けて点字付きで制作しています。

制作のポイント

【触読性と安全性を重視した設計】  点字の大きさや1行に入れる文字数などはJIS規格で決められているため、それらを踏まえたうえで手に持って使用しやすいサイズに設計しました。また、鋭利な四隅は角丸に仕上げ、手に触れても安全な仕様です。
【点字&触知図】  展示会場では、視覚に頼らず作品を楽しめるよう、音声ガイドや触れる展示など、さまざまな工夫が施されています。そのため、フロアマップの点字や触知図は、印刷内容を単に置き換えるのではなく、「触って・聴きながら」展示を巡る体験をサポートする地図となるよう、点訳用に情報を整理し直しています。凸のある点字と触図の盛り上げには、UVニスによる厚盛印刷を採用しています。
【点訳監修証明を発行】  点字や触図の校閲は、専門機関に依頼しています。校閲の結果は、「触読確認実施日」や「確認者名」を明記した「点訳監修証明書」として発行しています。
【お客様に寄り添った技術提供】  点字や触知図の制作には、専門知識を要するためそれらを数多く手掛ける欧文印刷の協力を得ながら、制作しております。 欧文印刷とアイワードは、ともに全国主要都市の印刷会社14社による事業協同組合EPC-JAPANのメンバー企業であり、それぞれの得意分野を生かしてお客様へ技術提供しています。
※本実例をまとめたパンフレットを制作しております。ご興味のある方はぜひご覧ください【PDF】。

「見るフロアマップ」として誌面をデザインします。
誌面デザインから、視覚に障がいのある方の使いやすさと点字ルールを考慮して情報を整理し、「かな化」します。
かな原稿を点字に訳し、点字用の版をつくります。
誌面デザインの上に、点字版を透明なUVニスで厚盛印刷します。

活用したソリューション