今号の特集は、農業に関わりのあるアマチュアの演奏者が冬の農閑期に集まって年1回、道内各地で定期演奏会を開催するという、全国あるいは世界的にも珍しいオーケストラの北海道農民管弦楽団を紹介しております。1994年に発足し、「大地を耕し、心を耕す」をモットーに創り上げた音楽を人々に届けています。そうした活動を続けてきた代表の牧野時夫さんやメンバーの皆さんに話を伺いました。
シリーズ企画の「北海道の天然記念物」では、1965年に北海道の天然記念物指定となった長万部町にある「二股温泉の石灰華」を取り上げております。二股温泉は明治時代から湯治場として利用され、温泉宿「二股らぢうむ温泉」の裏手に黄褐色に輝く巨大な丘が見えます。この丘が、湯の花が堆積してできた石灰華のドームで、世界的にも希少なものとなっています。
本誌は北の大地で長く取り組みをされている団体や事がらに光をあてる特集と、「北海道の天然記念物」、「ほっかいどうの本」などを柱にして年4回刊行しております。「月刊アイワード」からの通巻は362号となりました。