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ヒラギノ角ゴ
Hiragino kakugo
(大日本スクリーン製造/’96)鈴木勉・鳥海修・片田啓一
なにげない毎日に幸せを感じる
いれたての coffee をもってバルコニーを出る。キラ
キラと光る川面を風がわたって、それがこっちにも
やってくる。365 日、空と緑がなによりの宝物です。
字游工房が手掛けた二つ目の書体。ヒラギノ明朝との混植を目的
に作られ、同様の骨格で設計されている。ヒラギノ明朝よりも多
い 9 段階のウェイトを持っており、本文用の細いウェイトが充
実している。
ゴシック体の定番である写研のゴナやモリサワの新ゴなどのモダ
ンゴシック体に比べ、ふところを締め気味にしたことによって、
引き締まった印象となっている。 動かざること山の如し
ぼくらの 地球
この書体のココが好き(社内アンケートより)
◆角ばった感じがとても良い ◆力強さを感じる
小塚ゴシック
Kozuka gothic
(アドビシステムズ/’01)小塚昌彦
なにげない毎日に幸せを感じる
いれたての coffee をもってバルコニーを出る。キラ
キラと光る川面を風がわたって、それがこっちにも
やってくる。365 日、空と緑がなによりの宝物です。
アドビシステムズのオリジナルゴシック体。小塚明朝と同じコン
セプトで開発され、字面は大きめだが仮想ボディの角ばった形を
感じさせないデザインとなっている。
小塚明朝はシャープなイメージを持つのに対し、ゴシックは柔ら
かい曲線が特徴的。ちなみに本誌『たのしい組版』の本文用和文
書体でもある。
この書体のココが好き(社内アンケートより)
◆数字の形が好き ◆固め・柔らかめどちら
でもいける ◆横に広がって見えなくてすっ
きり ◆柔らかい感じがいい
Gothic Selection
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筑紫ゴシック
Tsukushi gothic
(フォントワークス/’06)藤田重信
なにげない毎日に幸せを感じる
いれたての coffee をもってバルコニーを出る。キラ
キラと光る川面を風がわたって、それがこっちにも
やってくる。365 日、空と緑がなによりの宝物です。
筑紫明朝との混植を想定して作られたゴシック体。骨格は筑紫明
朝と似た形で作られ、エレメントにはうろこなどがあることか
ら、筆文字が意識されていることが伺える。
サンセリフ的な直線のイメージよりも、曲線の柔らかさが際立っ
ており、硬さを感じさせないゴシック体となっている。
この書体のココが好き(社内アンケートより)
◆はねとかカーブが好き ◆きれい
こぶりなゴシック
Koburina gothic
(大日本スクリーン製造/’06)字游工房
なにげない毎日に幸せを感じる
いれたての coffee をもってバルコニーを出る。キラ
キラと光る川面を風がわたって、それがこっちにも
やってくる。365 日、空と緑がなによりの宝物です。
凸版印刷から「写植の頃にあったようなゴシック体」という発注
を受け、字游工房が制作したゴシック体であり、その後大日本ス
クリーン製造の「千都フォント」シリーズの書体として発売され
た。その名のとおり字面が小さめに設計されており、近代のイン
パクトが強いゴシック体とは異なる上品な風合いがある。
大正ロマン
吾輩だって
猫 である