0 4 0 文字の太さのことをウェイト(重さ)で表現しています。 L =ライト R =レギュラー M =メディウム(ミディアム) D =デミボールド B =ボールド E =エクストラボールド H =ヘヴィボールド U =ウルトラボールド 書体を使用する際には、用途によってこれらのウェイトを 使い分けます。 RM =キャプション LRM =長文 DBE =小・中タイトル EHU =大タイトル つまり、文字の大きさに合わせてウェイトを変える必要 があるということですが、これは書体が予め使う大きさを 想定して設計されているためです。 注意点としては、太い書体を小さく使うと文字が潰れて しまうことが挙げられます。また、ウェイトの使い分けは 飽くまでも目安であり、必ずしもこうでなくてはならない というものではありません(むしろ欧文では細い書体を見 出しに使うことが一般的です)。 また、同じウェイトでも書体によって太さが異なる場合 があるので、複数の書体の太さを揃える時には注意しま しょう。 同じコンセプトでデザインされた書体を複数のウェイト で展開したものをファミリーと言います。本文や見出しを 同じファミリーの書体で揃え、それぞれ異なるウェイトで 使用すると、適度に調和を保ちつつ、紙面にコントラスト を生み出すことができます。 ウェイトと ファミリー ウェイト ファミリー こちらの書体はリュウミン L こちらの書体はリュウミン R こちらの書体はリュウミン M こちらの書体はリュウミン B こちらの書体はリュウミン EB こちらの書体はリュウミン H こちらの書体はリュウミン EH こちらの書体はリュウミン U リュウミンのファミリー 小塚ゴシックのファミリーを使用した本誌 1 号の誌面 タイポグラフィと組版の 意味を考える 一方、海外では活字を組むことをタイポグラフィ(Typo- graphy)と呼びました。現代では日本でも使われる言葉で 組版と似た意味で使われることもあります。 どちらも文字を扱う技術のことですが、調べてみるとこの 二つの言葉には似て非なる部分があることがわかります。 「タイポグラフィ」という言葉はデザインの分野で大事な 要素の一つとしてよく扱われます。文字の可読性(読みやす さ)、視認性(見やすさ)に配慮してレイアウトする技術の ことですが、文字と文字の間のスペース(カーニング)や書 体を大事にした、どちらかと言えば視認性を重視した考え方 であると言えます。 金属活字(資料提供:㈱フカミヤ様) 0 4 1 JAP ANESE FONT SELECTION 和文書体セレクション MINCHOU 明朝セレクション 石井明朝/A 1 明朝/本蘭明朝/リュウミン/マティス/ ヒラギノ明朝/小塚明朝/筑紫明朝/秀英明朝 GOTHIC 呉竹セレクション 石井ゴシック/ゴシック MB 101/ゴナ/新ゴ/ ロダン/ヒラギノ角ゴ/小塚ゴシック/ こぶりなゴシック/筑紫ゴシック MARUGOTHIC 丸呉竹セレクション ナール/じゅん/スーラ/筑紫丸ゴシック TRADITIONAL FONT 伝統書体セレクション DF 新篆体/隷書 E 1/グレコ/万葉行書/万葉草書/ 勘亭流/DC 寄席文字/DF 相撲体/DC ひげ文字/DC 籠文字 DESIGN FONT 装飾書体セレクション タイポス/スーボ/ゴーシャ/タカハンド/フォーク/ロウディ/ スキップ/竹/はるひ学園/くろかね 写研の書体は写研の専用機でのみ使用が可能です。