11 17 1 7 0 4 3 ニュートンの定義 「光線には色がなく、それぞれの感覚を引き起こす、ある 種の力と性質があるだけである」 「宇宙にあるすべての色は、光によって構成され、人間の 想像力には左右されない」 ニュートンが行った実験とは ニュートンは、1666 年にプリズムの実験によって、太 陽光は白色光であり、その白色光は 7 つのスペクトル(赤 橙黄緑青藍菫= Red, Orange, Yellow, Green, Blue, Indigo,  Violet)に分光 *  できることを証明した。 この時にニュートンが行った実験内容は、暗室の壁に小 さな穴を開け、その穴から太陽光を導き入れ、透明なガラ スでできた三角柱(プリズム)に通す実験である。光がプ リズムを透過する際に、波長ごとに異なった屈折をするた め、赤・橙・黄・緑・青・藍・菫(紫)と波長順に並んだ 7 色の光の帯が現れた。 さらに、ニュートンは分光した光を凸レンズで集め、も との白色光に戻すという実験も行った。この実験によっ て、太陽光はすべての単色光を含んだ光であり、集めると 再びもとの白い光になるということも証明された。つま り、太陽光は白色光であり、各々の色光は単色光であると いうことができる。 *)  異なる波長を含んだ光を赤、橙、黄、緑などの異なる波長に分け ることを分光といい、単一の波長の色光のことを単色光という。 ニュートンの光の科学 サー・アイザック・ニュートン (Issac Newton) 1642-1727 イギリス・物理学者