印刷 工程
(枚葉印刷)
印刷品質の安定化を図り、印刷不良を
低減させる取り組みを進めています
枚葉印刷機の印刷機内検査
コントロールストリップで品質管理しています
印刷機の給紙部にお
いて、印刷機内を通
過する用紙全ての余
白部へインクジェッ
トで固有のID番号
(ナンバーキー)を
印字します。
紙面検査の際に不具
合品が検出された場
合、 用 紙 の ID 番 号
とともに不良状態を
認識します。
全用紙ナンバリングシステム
最新印刷機である
XL106 では、インラ
イン型の品質管理装
置を搭載しています。
稼働中の 1 枚ごとの
印刷状況を分光光度
計で連続監視し、印
刷機を停めることな
く安定した品質を保
証します。
分光光度計による色管理 (インライン)
色感度が高いプリズ
ム分光式の4Kカメ
ラで、高速運転の印
刷機内紙面の表裏を
読み取ります。
刷り出しの OK シー
トとの比較を行い、
汚れやカスレなどの
不具合情報はID番
号とともにサーバー
へ送ります。
紙面検査装置「SENSAI」による検査
印刷紙のコントロー
ルストリップを分光
光度計で読み取り、
ベタ濃度(濃さ)・
ドットゲイン(網点
の太り量)・トラッ
ピング(色の重なり
具合)の数値を把握
して品質を確保しま
す。
分光光度計による色管理 (外付け)
紙面検査装置で不具
合紙と判定したデー
タはサーバーへ送ら
れ、一定期間保存し
ます。
万が一の印刷不具合
の際には、履歴情報
に対して追跡調査を
行うことが可能です。
印刷履歴の保存
紙面検査装置で不具
合となった刷本の箇
所へ、インサーター
機構により自動で目
印となる紙テープを
挿入します。
不具合品へのテープインサート
印刷物の誌面外には下のようなコントロールストリップを一緒に印刷し、分光測色機で読み取ることによって、ベタ濃度(濃さ)・
ドットゲイン(網点の太り量)・トラッピング(色の重なり具合)の数値を把握しています。
コントロールストリップからは、①は CMYK の各ベタ濃度、②はインキが用紙に転移する瞬間に生じるスラーと呼ばれる汚れが発生
していないかの状況、③は各版のアミ濃度、④は CMY 版をかけ合わせたグレーバランスというような印刷状況の情報を読み取ります。
① ② ③ ④
〈コントロールストリップの例〉