「箔押し」 : ABookCatDictionary 西 : 表面加工 加工 3 箔の硬さにも種類があるなんて 知らなかった 64 使 64 cm 紙に箔が転写され、 圧によって凹凸ができる 箔フィルムは転写後、 透明のフィルムのみ残る 100~150℃に加熱した 金属版を押圧 箔押しといえば金箔を連想することが多いですが、青 や赤などのメタリックやホログラムの箔など、色々なバリ エーションがあります。 実は、色以外にも、箔フィルムには硬さのバリエーショ ンがあるのです。 箔フィルムは上からベースフィルム・離型層・着色 層・蒸着層・接着層の 5 つの層からできています。熱と 圧で転写すると、上の 2 層(ベースフィルム・離型層) が剥がれ、下の 3 層(着色層・蒸着層・接着層)が紙 などの被転写物に残る仕組みです。 この上から 2 つ目にある離型層の種類によって「かため の箔」「やわらかめの箔」に変化します。 これは箔切れ性の違いにつながっていて、「かための 箔」は剥離強度が強いので版との境界部が切れやすく、 きれいに剥離します。逆に「やわらかめの箔」は接着性 はよいですが、細かいデザインだと境界部にバリ が立っ て、つぶれたように見えてしまいます。 そこで、箔フィルムは箔のデザインや用紙などの材質に 合わせて、「かため」「やわらかめ」など最適な種類の箔 を選びます。もちろん、こういった箔の硬さに加えて押す 時の「温度」「圧」「押しのスピード」によって仕上がり は違ってきます。 また、ひとつのデザインの中にベタ面の多い部分と細か い部分があるような場合には、箔材を変え 2 回に分けて 押すこともあります。 箔に 硬さ の種類がある ?! ノート アレコレ 室長 やわらかい箔 箔フィルム断面 ベタ面の多い デザイン かたい箔 細い文字などの デザイン 布には 布専用の箔 やわらかい箔 ベースフィルム 離型層 着色層 蒸着層 接着層 ココが 「硬さ」を 左右する ※ バリ…輪郭部分に発生するはみ出しや出っ張り