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記念誌編集委員会を招集
八木整形外科病院は、平成 7 年 9 月に八木知
徳理事長が、手稲八木整形外科病院を開業した
ことがスタートとなります。当初は得意分野で
ある膝関節外科の専門病院としての特徴を持っ
ていましたが、10 年後の平成 17 年 11 月に山の
手通病院を引き継ぎ、西区に本拠を移すととも
に、整形外科全般の疾患に取り組んできました。
手稲区、西区において地域医療、社会福祉に
も大きく貢献してきましたが、この 20 年を節
目に北海道内各地の膝関節疾患の方にとって、
最良の病院、守り神になりたいとの強い思いを
新たにし、この思いをベースに記念誌を発行す
ることになりました。
八木知徳理事長からの指示で、開院 20 周年
記念誌編集委員会が立ち上げられ招集されたの
は、八木理事長を筆頭に 15 人にのぼる職員で
した。実行部隊の中心メンバーは、日常業務の
合間を縫って、八木理事長の思いを聞き取り、
どんな記念誌にすべきなのか時間を惜しんで検
討するとともに、他委員への情報発信も欠かさ
ず行っていきました。
記念誌って、実際どう作るの?
記念誌の発行のコンセプトは決定したもの
の、これからいったい何をすればいいのか?
「20 周年記念式典には間に合わないけど、な
記念誌作成ものがたり-3
多くの職員が編集委員となり、
全職員が登場する病院記念誌
医療法人知仁会
八木整形外科病院 20 周年記念誌
発行:医療法人知仁会八木整形外科病院様
A4 変型判、本文 100 ページ、PUR がんだれ製本
20 周年を迎えて新たな決意を語る八木理事長の写真を
大きくレイアウトした、印象深い巻頭誌面。右ページは、
北海道大学安田和則教授の祝辞文。
病院業務に支障をきたさないようにスケ
ジュールを編集委員会が調整し、プロカ
メラマンにより職場を次々と撮影してい
きました。
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んとか20周年度内に発刊したい」、「ここは
やっぱり専門家の意見をもらいたい、でもどこ
に連絡すればいいの?」アイワードのホーム
ページを見て 1 本の電話があり、アイワードス
タッフが編集委員 3 人と面談を重ねました。
話し合いの結果、基本コンセプトをもとに、
「信頼」「健康」「笑顔」をキーワードとした写
真を中心に編集することを決め、各職場への原
稿依頼、病院外部スタッフへの協力を求めると
ともに、仕上がり見本を作成しイメージを共有
化しました。
そして初めての校正刷りが提出されました。
実際の校正刷りを手にした編集委員からは、
「イメージが具体化された」と、さまざまな意
見が出され、急テンポで作業が進められまし
た。
全職員の協力により撮影を実行
病院業務という事情から各職場の撮影など
は、院内への配慮がかかせず、条件を整えるの
が非常に厳しい面もありましたが、編集委員会
のリードにより、全 6 回の撮影が無事終了しま
した。
八木理事長、非常勤医師を含め 20 名の医師
団のほか、全職員・外部スタッフ全員が誌面に
登場しました。どの顔からも「患者さんにとっ
て、最良の病院になりたい」との思いが伝わる
ものになりました。
さまざまな活動 ──⑦
❖札幌靭帯再建セミナー
本セミナーは、北海道
大学病院スポーツ医学診
療科 安田和則教授が北
海道大学と八木整形外科
病院で2006 年より行っ
ている講習会です。昨年
10 年 目を迎えた本会
は、後述する目的のもと
毎年全国から約 20 名の
膝関節外科医が参加し、
2 日間で講義と手術見学
が行われます。この様な
セミナーを開催できます
のは、手術室の優秀なス
タッフと八木整形外科病
院の皆様のご支援のおか
げであり、この場をお借り致しまして深く感謝い
たします。
第一の目的は膝靱帯再建術の深い追求を志す整
形外科医に今後の靱帯再建術の進歩に必須の知識
を整理して頂くことです。第二の目的は、我々が
提唱している靱帯再建術の理論と実際を、正しく
理解して頂くことです。
文責:近藤 英司
❖避難訓練
当院では、春秋年 2 回避難訓
練を実施しています。1 日平均
170 人を超える外来患者様や入
院患者さんを火災が発生した場
合に安全区域まで避難していた
だくため自衛消防隊を組織し
て、訓練を行っています。 病院概要・活動紹介第
4 章
61
開院20周年記念セミナー・祝賀会
たくさんの笑顔にあふれた
心なごむ祝賀会
祝賀会
八木知徳理事長・院長が万感の想いを込めてごあいさつ
ご祝辞をのべられる北海道大
学副学長 安田和則教授
遠路ご出席いただいた、横浜
国立大学 蝶間林利男名誉教授
北海道大学大学院 山本有平教
授による乾杯
67 記念セミナー・祝賀会開院
20 周年
Communication Paper
■第 8 号(2006 年 12 月発行)
■第 11 号(2010 年 8 月発行)
■第 9 号(2008 年 8 月発行)
■第 12 号(2011 年 8 月発行)
■第 10 号(2009 年 8 月発行)
■第 13 号(2012 年 8 月発行)
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20 年の軌跡
■年 ■手稲八木整形外科の動き ■世界・日本の動き
1995 年
(平成7年)
8 月 30 日 竣工祝賀会
9月 1日 手稲八木整形外科開院
9 月 25 日 患者さんと月 1 回バイキング開始
1月 阪神・淡路大震災発生
3月 東京地下鉄サリン事件
5月 オウム真理教の教団代表・麻原彰
晃逮捕
9月 長大路線 JR 深名線廃止
10 月 市立札幌病院新築移転
1996 年
(平成 8 年)
1 月 20 日 日本テニス協会医科学委員会出席(継続)
5 月 25 日 ジュニアテニス強化選手メディカルチェック
(継続)
7 月 15 日 病院内公開健康講座(継続)
9月 1日 外来患者数 300 名超
12 月 16 日 患者さんと病院職員による
クリスマス会(継続)
2月 豊浜トンネルで岩盤崩落事故
3月 欧州各国、狂牛病疑惑で英国牛輸
入中止
6月 薬事法・薬剤師法一部改正
7月 アトランタオリンピック開催
11 月 北海道国際航空(エア・ドゥ)設立
1997 年
(平成 9 年)
1 月 27 日 香芝病院(奈良県)訪問(八木院長・千葉・
高岡)近藤医師より術後鎮痛処置を習得
5 月17-25 日 LCS 発売 20 周年記念講演会(オーストラリ
ア)にて講演
7 月 28 日 病院花火大会
8月 1日 3 階リハビリ施設増築完成
8 月 31 日 第 1 回札幌スポーツ医科学セミナー開催(継続)
11 月 17 日 院内スポーツ抄読会開始(継続)
4月 ペルー政府、日本大使館の人質
71 人を救出
6月 健康保険法改正(本人負担 2 割)
7月 イギリス領香港、中国に返還
11 月 拓銀が経営破たん
12 月 介護保険法公布
これまでも、そしてこれからも、
地域の医療・福祉を支え歩み続けます。
20年の
軌跡
「思いやり」「誠意」「smile」「絆」など20周年の思いを
メッセージボードに全職員が書き込みユニークな誌面と
なりました。
さまざまな活動を通して、地域の健康向上に寄与した足跡を誌面に掲載しました。左から「札幌靭帯再建セミナー」、
「避難訓練」、「20周年記念祝賀会」、「手稲山麓だより」、「年表」。